城崎町屋地ビールレストラン GUBIGABU
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イギリス ビール事情 〜パブとCAMRAとパイントと〜
イギリス ビール事情 〜パブとCAMRAとパイントと〜
ビターエール、ペールエール、ポーター、スタウトをはじめイギリスの代表的なビールは世界のビールを語るに際しては、基本といえるものであるし、イギリスでのビールの飲まれ方、イギリス人のビールに関する考えが、いかにもお国柄を反映していて面白い。今回はそういったイギリスビール事情にふれてみたい。
ロンドンには今でも8000軒を越すパブがあるといわれている。そこで、「ビールを下さい」と言っても店員は不思議そうな顔をする。どのビールを頼むのか、銘柄を指定しないとビールは出てこない(これは決してイギリスだけではないが)。イギリスのパブで一番ポピュラーなのはビターエール。それも日本のようにキンキンに冷やしては飲まない。イギリス人はただ飲むだけにパブには行かない。飲みながら交流する事が目的である。ゴルフクラブや、テニスクラブがスポーツだけでなく、交流を基本に考えているのと同じで、彼らは自分のお気に入りのパブで飲みながら交流するのが好きなのである。
イギリスのビール事情について語るにはCAMRAを忘れるわけにはいかない。CAMRAとは1970年代におこった市民運動だが、「Campaign for Real Ale」の略で「大工場で造られる人工的なビールではなく、古くからある伝統的なエールを飲もう」という一大キャンペーンである。ヨーロッパ大陸のビールと言って半分馬鹿にしていたラガービールにいつの間にか主役の座を奪われ、意地になって伝統を守ろうとした消費者による運動だ。この活動のお陰で、イギリスの伝統的なビールが見直され、パブで自然熟成のビターエールが復活した。この考え方は今でも世界のクラフトビール(勿論日本の地ビールも)の考え方に影響を与えている。
最後にもうひとつイギリスらしい話しを。パブでビールを頼む時は、パイントかハーフが基本単位である。1パイントは570mlで中途半端な感じがするが、彼らからすると、1Lが1.76パイントなのである。ガロンという単位もあるが、これも実は英ガロンと米ガロンは違うのだ。私が外国から機械を輸入する際、この違いを知らなくて、何回も計算し直したのを思い出す。イギリスは今でもメートルではなく、ヤード・ポンドだし、やっぱりビールはパイントなのである。古くからある技術を大事にし、自分達が世界のスタンダードである事を信じて疑わない、イギリスのビールを飲む時は彼らのそういった魂も一緒に味わいたいものだ。
ロンドンには今でも8000軒を越すパブがあるといわれている。そこで、「ビールを下さい」と言っても店員は不思議そうな顔をする。どのビールを頼むのか、銘柄を指定しないとビールは出てこない(これは決してイギリスだけではないが)。イギリスのパブで一番ポピュラーなのはビターエール。それも日本のようにキンキンに冷やしては飲まない。イギリス人はただ飲むだけにパブには行かない。飲みながら交流する事が目的である。ゴルフクラブや、テニスクラブがスポーツだけでなく、交流を基本に考えているのと同じで、彼らは自分のお気に入りのパブで飲みながら交流するのが好きなのである。
イギリスのビール事情について語るにはCAMRAを忘れるわけにはいかない。CAMRAとは1970年代におこった市民運動だが、「Campaign for Real Ale」の略で「大工場で造られる人工的なビールではなく、古くからある伝統的なエールを飲もう」という一大キャンペーンである。ヨーロッパ大陸のビールと言って半分馬鹿にしていたラガービールにいつの間にか主役の座を奪われ、意地になって伝統を守ろうとした消費者による運動だ。この活動のお陰で、イギリスの伝統的なビールが見直され、パブで自然熟成のビターエールが復活した。この考え方は今でも世界のクラフトビール(勿論日本の地ビールも)の考え方に影響を与えている。
最後にもうひとつイギリスらしい話しを。パブでビールを頼む時は、パイントかハーフが基本単位である。1パイントは570mlで中途半端な感じがするが、彼らからすると、1Lが1.76パイントなのである。ガロンという単位もあるが、これも実は英ガロンと米ガロンは違うのだ。私が外国から機械を輸入する際、この違いを知らなくて、何回も計算し直したのを思い出す。イギリスは今でもメートルではなく、ヤード・ポンドだし、やっぱりビールはパイントなのである。古くからある技術を大事にし、自分達が世界のスタンダードである事を信じて疑わない、イギリスのビールを飲む時は彼らのそういった魂も一緒に味わいたいものだ。
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